COCOROモノと会話が楽しめる!?
BIRDMANのハート型デバイス、完成予告!

BIRDMAN

左から、BIRDMANのテクニカルディレクター・コバヤシタケルと、デベロッパーの久野勇人

モノと会話が楽しめる!?
BIRDMANのハート型デバイス、完成予告!

今年も開催が目前に迫った、“Maker(メイカー)ムーブメント” の祭典『Maker Faire Tokyo 2015』(以下、MFT 2015)。
東京ビッグサイトを舞台に8月1〜2日にかけて行われる、最先端のテクノロジー×ものづくりの一大イベントに、
今年も「Edison Lab」が満を持して出展。昨年に続いて、最前線の作り手たちによる展示企画『Artist Showcase』を開催する。
その内容とは、日本を代表する5組のアーティストたちが、それぞれにEdisonを使った作品を制作し、晴れの舞台で発表するというもの。
ここでは、彼ら5組のアーティストたちに密着し、発想のヒントや作品完成へと至る道のり、その過程で生み出されるブレイクスルーの数々をお届けしていく。
MFT2015の開催が間近に迫る中、ついに5組の作品が姿を現し始めた。その様子を、作品の進捗状況とともに先取りレポート。
『Artist Showcase』会場に、果たしてどんな眺めが出現するのだろう? そのヒントを探っていこう……!

MFT開催まであと数週間に迫った7月某日。Edisonの性能を活かした、自分たちならではの画期的な作品をーー。
その発表を前にして、BIRDMANのエースことコバヤシタケルと、初の大舞台に挑む新星・久野勇人に、3回目の直撃を試みた。
第2回で明かした “発想の種” は、果たしてどんな花を咲かせようとしているのか? ずばり、現在の手応えは……?

モノと会話が楽しめる
ハート型デバイス『COCORO』

Edison Lab
前回の取材では、「装着することで、命を持たないモノに “心” を与えるデバイス」というアイデアについてお話をうかがいました。その後、進捗はいかがでしょうか……?
コバヤシタケル
いや、じつは……とても順調です! 期待のホープである久野くんに、ハードルの高い使命を与えたつもりだったんですが、ばっちりプロトタイプができあがってきています。 “アイデア1000本ノック” をやった甲斐があったよね?
久野勇人
はい。それに加えて、Edisonのすごさを実感しています。僕自身、ネット上のAPIでさまざまな処理をして反応するデバイスを作るのはこれが初めてなんですが、Edison自体にWi-Fiの機能が付いているおかげで、そのあたりもスムーズでした。
コバヤシ
と言いつつ、僕自身は結構ハラハラしています(笑)。最初に試してみたオーディオのインターフェイスはサイズが大きすぎるし、音声の入出力に問題があって……最近になって新しいファームウェアを使ってみたら、「あ、動いた!」と。首の皮1枚でつながったという感じです。今度は、それをどう小型化して、ハート型のフォルムに収めるか。基板自体は四角なので、こういうトリッキーな形にするには、配線の取り回しなどが限られてきます。どこまで小さくできるか、これからが勝負ですね。

突拍子もない会話から広がる、
新たな予感……!

Edison Lab
このぬいぐるみに装着した状態の試作品ですが、近くの人を認識して会話ができるまでに仕上がっていて、驚きました……!
久野
そうですね、デバイス側にEdisonを仕込んで、ネット上のAPIで音声認識と対話の音声合成を行うシステムなので、レイテンシー(データ処理上の遅延)の問題がネックですが、ここでもEdisonに助けられています。Arduinoでは確実に無理でしたから。
コバヤシ
あとは、MFT 2015の会場でどれくらい安定してWi-Fiと接続できるかが心配です。会話に関しては、のらりくらりとした口調で、突拍子もない返事ができます。この間、出社した時に「おはよう」って話しかけたら、「遅いぞハゲ」って返してきて、すごくムカつきました(笑)。
久野
僕としては、どんなものにも簡単に装着できる点こそが、このハート型デバイスのいちばん画期的なところだと思っています。だからこそ、この小さいサイズにOSが乗っていて、Wi-FiやBluetoothも実装しなくてもあらかじめ入っているEdisonが、とても役に立ってくれています。その点で、ほかの参加アーティストがどんなものを出してくるのか、すごく楽しみです。
コバヤシ
おお、他社と同時に自分たちのハードルも上がりましたね(笑)。どこまで小型化できるか、外側のデザインをどうするかなど、まだ課題はありますが、でも「こう話しかけたのに、こんな返事が返ってきた」とか、既存の対話APIの不出来な部分を逆に楽しんでもらえる作品になると思います。イメージとしては、ドラえもんの道具みたいに近くにあるものにくっつけたら、それが突然しゃべりだす感じ。ぜひ会場で、「モノにも心があるかもしれないな」ということを考えてもらえたら、嬉しいですね。

前回の取材で “モノに心を与える” という壮大なテーマを掲げてから、約2カ月。
BIRDMANの歴戦のエース×若きホープのタッグチームは、堂々たる自信を滲ませた。
Edisonの性能を活用し、子どもも大人も、誰もが楽しめる作品をーー。
その想いから生まれた作品から、果たしてどんな体験が広がっていくのか。
その答えを、来たるべきMFT 2015 、Intelブース『Artist Showcase』にて目撃しよう……!

7月2日、BIRDMANにて
(Vol.4、MFT 2015 展示レポートに続く)

ARTIST PROFILE

BIRDMAN

最先端のデジタルプロモーションを手がける精鋭チーム。Webはもちろん、インタラクティブなインスタレーションや制作物、リアルイベントなどの制作に関わっている。ソフトでもハードウェアでも今まで誰も体験したことがないようなモノを作ることに常にチャレンジしている。Cannes Lionsシルバー、OneShowゴールド、広告電通賞デジタル部門グランプリ2回、Code Awardグランプリ、ADFESTゴールド, Spikes Asiaシルバーなど国内外にて120以上のアワードを受賞。

http://www.birdman.ne.jp